ブログ

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山下泰平さんという方は存じ上げなかったのだけれど記事は面白いです。色んなことに興味のある人がいるなと思って。少し納得したのは

自分にとってブログは遊びなので、あんまり一生懸命計画的にやっていたら続かないと思います。

 そうなんですよね。別に仕事でもないし書かなければならないものでもない。所詮遊びだと思います。一生懸命遊ぶってのは意外と大事だとは思うけれど。それと

例えば、2020年に読んで面白かったのが明治時代の学生5人が無銭旅行をする本。この本についてはまだ記事にしていないのですが、こういう話を職場とかでしてもなかなか面白さを共有できない。でも千人、1万人の目に止まれば、中には面白がる人が1人くらいいると思うんです。

なんで我々はインターネットに文章を書き連ねるのか。自分の内面を吐きだす為だけならば百均で買ってきたノートにその思いの丈をぶつければよいのであって、実際そうしている人もいるでしょう。でもここはインターネット。北海道の小学生も沖縄の古老もアクセスできる場所。いや、ロシアでも南アフリカでもチリでもイスラエルでもこの文章は読める。日本語というハードルはあるけど。
なんで全世界電子網に我々は小文を放流するかといえば、千人、1万人の中には自分の考え方や感じ方に共鳴してくれる人がいるかも知れないという淡い期待を持っているからなんだと思います。違うかな。自分は結構な割合でそう思ってるんですけど。

なので、はてなで人様のブログを読んで「あ、ちょっと面白い」とか「この人は素敵な趣味をお持ちだな」などと思ったらすかさず☆を押します。
なんだか見ず知らずの人の部屋に押し入ってミカンを一個置いて帰る不審な人みたいになるかも知れないけれど、それは構わない。自分も部屋に帰ってミカンが2個3個と置かれていたら嬉しいから。

SNSが普及して、炎上みたいなものがあったりネトウヨみたいな滅茶苦茶な人がいたりして、世の中はSNSが普及して悪くなった、みたいなことを言う人がいるけれど、自分はそうは思わない。だってどうしようもないくらい行儀の悪い人やアウトローは世の中にいるわけだから。可視化されただけだと思うから。
それより巷にあるなんてことないブログを読むべき。そこにはなんてことない日常が綴られていたりするけれど、破綻した文章なんてそんなにないですよ。みんなちゃんとしてる。プロの作家のように装飾が施されて美麗な文章でなかったとしても、自分の気持ちや考えや今日の行動がちゃんと描かれてる。そういうのって基礎的な力が多くの人に備わっているということで凄いことだと思うんだけれど。そしてそういうものが読める環境にちょっと感動する。

世の中は悪くなってない。インターネットによって良い事も悪い事も可視化されている。見えるようになることは隠されているよりもずっと良い状態だと思ってるから。だからネットやSNSの普及で何かが悪くなってるとは思わない。