短歌

こんな動画を見ました。

www.youtube.com

演芸人、米粒写経のお二人の動画。ここで短歌の歌集が紹介されていて少し興味が湧いた。

なので早速図書館に行って借りてみた。

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短歌の専門誌。読んでみて幾つか良いなと思ったものを

夕暮れをサザエさんの歌が流れくるもう少し一緒にいればよかった

(大島史洋)

日曜の夕刻にさっき別れた人のことを思っていて、その人に好印象を持っている感じが伝わる。相手が恋愛の対象なのか友人なのか、それとも全く違うのか、謎を残しているところも味わいに深みがあるような気がする。

ファクシミリより這い出せる図面にはキャンセルとあり太く大きく

(江戸 雪)

FAXで届いた仕事のキャンセルの報なのでしょうか。そんなに「太く大きく」書かなくても、みたいな可笑しさがある。

短歌って殆ど接したことがない。でも読んでみると味わいがあるものだと思ったりする。全く意味が読み込めないものも多くあったけれど。

短歌誌を読んでいると広告欄には短歌会の広告が多く並んでいる。会費何千円とか見本誌を何百円で送る、ということが書かれている。短歌会の活動ってよく知らないが、会で歌集を定期的に出したりしているのだろうか。見本誌というのはそういうものじゃないだろうか。色んな短歌会が各地方にあるのだなということも分かる。そういう風雅な趣味を持つのって素敵なことだなあとも思う。

どんなジャンルでもトップの人たちが華々しく活動しているように見えるが、それはピラミッドのように大きな裾野があるからトップも輝くものだと思う。野球ならプロ野球選手がトップだろうが、大学・社会人野球、その下に高校・中学、そして小学生の野球をする人たちという裾野が広ければ広いほどトップにも優秀な人が選抜されて、そのジャンルのレベルが向上する。

短歌も各地方にある短歌会がそういうものなのだろうな。色んな世界があって知らないことは多いと気づいた一日でした。