Santa Tell Me

仕事帰りの車中に流れるFM802はクリスマスソングのオンパレードだった。汚れた作業服を着てくたくたに疲れ、労働終えたという安堵以外の感情を持たない身には、マライア・キャリーもワムも心に響かず、寧ろ、なんで毎年毎年マライアとワムやねんいい加減飽きへんのかわざわざリクエストすんなや、といった苛立ちさえ湧き起こるのだった。疲労と空腹は人をとげとげさせる。

しかしそこに天使の歌声がラジオから流れてきた。

www.youtube.comアリアナ・グランデ
歌詞は知らない。「サンタさん教えて」と歌ってるのだからクリスマスソングなのだろう。でもなんだか心が浮き立つような感触とちょっとした哀愁があるじゃないですか。初めて聴いたけれどめっちゃ好きになった。

そう思うとマライアもワムも今年のクリスマスに初めて聴いて「わあ、この曲素敵だなあ」と思う青少年がいるのかも知れない。おっさんだけがラジオを聴いているわけではない。いたいけな少年少女も聴いているのだ。寧ろラジオは彼等彼女等の為に名曲を流して聴かせるべきだ。

空腹と疲労がいけないのだ。だからイライラしたりして、クリスマスによれよれで生きている自分が情けなくなるのだ。コンビニによって中華まんでも食って心を落ち着けるべきなのだ。