K-POP

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ゲスの極み乙女川谷絵音さんが世界的に受け入れられているK-POPとそうでもないJ-POPの違いについて考察した記事。

職業音楽家が世界で売れている音楽とそうでもない音楽を比較して検証するのは何も悪いことではない。彼等は音楽を生産して販売することで糧を得ていて、国内よりも世界にその販路が広がればこれほど良いことはないのだから。職業人として世界に販路を見いだした楽曲群から売れる秘訣を探しだす努力はするだろう。音楽だけに限らない話だと思う。

でも個人的な意見を言わせてもらうなら、そうやって研究の結果作り上げられた楽曲を買って聴くかどうかは別問題。
消費者のニーズに合った製品が売れるのは分かる。ニーズに合った、ということは消費者が求めているものだから。
でも音楽というのは生活必需品のような製品ではないのですよね。娯楽、若しくは芸術作品でしょう?「こんなのがお好きなんでしょ?」とリサーチして作られた音楽は、なんだか餌を食べさせられているようで気に食わない。というか音楽家なら自分が理想とする音楽を作って世に問うて欲しい。売れる売れないに関係なく、自分が思う素晴らしい音楽はこれです、という気概で音楽を作って欲しい。職業人として売れるかどうかは死活問題で、プロとしてはそれ抜きにして活動することは意味がないのだろうけれど、そういう心意気というものは楽曲から滲み出るものだと思うから。
ちょっと青い意見なのかも知れないけれど音楽についてはそう思ってる。売れる音楽、売れてる音楽には興味はない。自分にとって良いと思える音楽だけを消費することしかできないから。

 

追記(2020.12.24)

市場を調査してそのニーズに合った製品を作るというのは、マーケティングとエンジニアリングの仕事ではないか。そんな音楽を作る者にアーティストを名乗る資格はないと思うのです。