好き嫌い

好きとか嫌いとかいう言葉があるじゃないですか。

例えば人と話をしていて、音楽を聴くのが好きだという会話から「それじゃどんなジャンルが好きですか?」という話になって「ロックかな」みたいになって「俺も」みたいになった後に、「ビジュアル系とかどうですか?私は好きなんです」みたいになった時に、好きでも嫌いでもないしそもそもそっち方面は関心全くない場合に
「好き」って言ったら嘘になるじゃないですか。その後の会話を合わせるのも苦行になるの目に見えてるわけだし。
「嫌い」っていうほど嫌ってるわけでもないし、あちらさんが好きなものにそんなこと言えるわけもないでしょう?
「関心ない」ってのが本心のところだけれども、あからさまに会話をぶった切っていて、まあ印象は悪いですよ。

何が言いたいかというと、好きと嫌いの間の言葉無さ過ぎないですか?ってことなんです。その中間、グラデーションの丁度良いところを表す言葉が日本語の語彙に無くないですか?ということなんです。
好き/嫌いの間を表現するのに「ちょっと好き」「無関心」「あまり好きじゃない」みたいに言葉を濁さないといけないの面倒くさい。10段階くらいでそれぞれ単語を割り振って欲しい。そうすればこっちがどの程度の感情を持っているか相手に齟齬なく伝わると思うんだけどなあ。

日本語には雨を表す言葉はとても沢山あるらしいけれど、好き嫌いなんてもっと頻出する言葉なんだから語彙を増やして欲しいわ。
文学者や言語学者が会議か何かして決めればいいんじゃないだろうか。