ザ・エレクトリカルパレーズ

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2011年、NSC東京校17期生たちの間にあるグループが現れた。「エレパレ」と呼ばれるその団体はTシャツやテーマソングを作り、複数の女生徒たちと関係を持ったとされている。一時その噂は芸人たちの間で話題となったが誰も正確な情報を掴めないまま忘れ去られていった-。 9年後、話を聞きつけたニューヨークチャンネルはエレパレの正体を探るべく調査に乗り出した。お笑いを志した若者たちは、なぜそんな組織を作ったのか。取材をすすめるうちに17期生たちが蓋をした真実が見えてくる。そして映画は現代の若者たちが抱える様々な問題をあぶり出しながら、衝撃のラストへと雪崩れ込むがー。ニューヨークとスタッフが総力をかけて挑んだ渾身のドキュメンタリー作品。

 というもの。お笑い芸人の養成所で複数の芸人・コンビによって不穏なグループがあったことを探るという企画。面白かった。

どこに行っても人間が集まるところではグループ、チーム、派閥、そんなものが結成されてグループの内と外を対比させて内側に結束を呼びかけ外側に攻撃して自陣の優勢を目指す。お笑い芸人だとて例外ではないということでしょう。

なんでそんなに群れたがるのかと思うけれど、こういうのは本能なんだと思う。遺伝子に書き込まれた命令。我々はちょっと賢い猿でしかなくて、猿がやっていることを見れば分かる。もっと他の動物でも可。群れを作って結束して外部の敵から身を守る。そのためには組織内に規則が生まれ序列が生まれる。猿がやってることを会社やなんやかんやで同じことをやっている。本能的に生きている人間ほどそういうことをする。
で、そういうことをやる人たちは、そのグループ結成が全集団に及ぼす影響みたいなことをあまり考えない。派閥ができることによる悪影響を考慮しない。本能的に生きていて自己利益の追求を目的として生きているから。人より猿に近い。

自分はどちらかというと、なるべきなら組織に所属したくないと思っていて、生きるためにやむを得ず会社員ではあるけれど、本当はそれもあまり好ましい状態ではない。独立してやれるような度量や技量があればそうするけれど、それがないのが悲しい。組織に所属すれば組織に貢献することを求められるし、内部の規律のための規則に従わなければならない。そういうの好きじゃない。でもそういうのこそが好きな人って世の中には沢山いる。

エレパレ内で作られた歌が非常にダサい。劣化したJ-POPの励ましソングのようなもので、そんなものを歌って結束し喜びを見出すセンスが理解できない。

毎日記事を更新していたのに間を開けてしまった。何か書きたい時だけ書きつけるということでいいのだから、あまり無理して更新する必要もないかと今更ながら気付いた。しかし毎日思うことは何かしらあって、それが続くと毎日更新が目標になったりするから、まあ分からないものですね。